トレードで使われることが多い用語の意味を解説!スキャルピングを始める前にFXの基礎知識を身につけよう

トレードで使われる用語は、日常生活で見聞きする機会が殆どありません。
そのため、スキャルピングで稼ぐことを検討しているFX初心者は、様々なFX業者の公式サイトを眺めている際に、「良く分からない用語が多い」と感じているのではないでしょうか。
しかし、意味を理解しない状態で、スキャルピングを始めるのは危険です。
安定的に稼ぐために、FXで使われる用語の意味を正確に理解しておきましょう。
本記事では、FXの初心者に向けて、スキャルピングで使われることが多い用語の意味を徹底解説します。
目次
FX口座を開設する前に確認しておくべき基本用語
まず、FX口座を開設する前に確認しておくべき基本的な用語から説明していきます。
・ポジション(建玉):エントリーしてから決済するまでの間の状態を指し、保有している通貨の種類や数量、方向(「買い」または「売り」)で定義される。
・スキャルピング:ポジション保有時間が、数秒から数十秒程度の超短期トレード。
・通貨ペア:売買を行う2通貨の組み合わせ。「米ドル/日本円」「ユーロ/日本円」「ユーロ/米ドル」など。
・スプレッド:「買い価格」と「売り価格」の差。FX業者の利益になる。
・証拠金:FX業者に預け入れる「担保金」。トレーダーは、FX業者から資金を借り入れることにより、最大で証拠金の25倍(国内業者の場合)の金額で売買を行える。
・レバレッジ:梃子(てこ)という意味の英語であり、元手資金の何倍もの金額でトレードを行える仕組みを指す。
「テクニカル分析」を行う際に使われる用語
次に、スキャルピングで重要となる「テクニカル分析(チャート分析)」を行う際に使用される用語の意味を説明します。
・テクニカル分析:様々なインジケーター(相場の方向性を判断するための「トレンド系指標」や、売られ過ぎ/買われ過ぎを判断するための「オシレーター系指標」)を用いて、チャート上で過去の価格推移を分析することにより、未来の値動きを予測する手法。
・平均移動線:最もポピュラーなトレンド系指標。一定期間の価格の平均値を繋いだライン。
・ボリンジャーバンド:トレンド系指標の一種。一定期間の価格データから振れ幅を測定し、統計学的に相場の変動範囲を予測してチャートに表示したもの。
・RSI:オシレーター系指標の一種。相対力指数とも呼ばれる。一定期間の「上げ幅の合計」を、同じ期間の「上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字」で割って100をかけて算出される。0~100の数値になり、70~80%以上では「買われ過ぎ」、20~30%以下では「売られ過ぎ」と判断される。
・ストキャスティクス:オシレーター系指標の一種。ファスト・ストキャスティクス(基本となるライン)の「%K」「%D」、および、スローストキャスティクスの「Slow%K」「Slow%D」の合計4本が描かれる。例えば、%DがSlow%Dを下から上に抜けたときが「買い」のサイン、上から下に抜けたときが「売り」のサイン。
・MACD:オシレーター系指標でありながら、トレンド系指標の性質も兼ね備えている。「MACDライン」および「MACDシグナルライン」という名称の2本の線が描かれる。MACDラインの値が0よりも下のときにMACDラインがMACDシグナルラインを下から上に突き抜けたら「買い」のサイン、MACDラインの値が0よりも上のときにMACDラインがMACDシグナルラインを上から下に突き抜けたら「売り」のサイン。
その他、理解しておきたい用語
そのほか、スキャルピングを行う際に意味を理解しておきたい用語をご紹介します。
・利確(利益確定):相場が思惑通りに動いて一定の「含み益(未実現利益)」が発生した時点で決済を行い、「利益」として実現させること。
・損切り:相場が思惑と反対方向に動いて一定の「含み損」が発生した時点で、それ以上の損失拡大を防止するために決済を行うこと。
・ロスカット:証拠金維持率が一定以下になった際に、業者のシステムがポジションを決済すること。トレーダーを保護する仕組みであり、損失が過大になることを防止するために実行される。損切りとの違いは、「自分の意思ではなく、業者によって強制的・自動的に執行される」という点。
・トレードルール:エントリーや決済(利確、損切り)のタイミング・条件に関して、あらかじめ定めておくルール。「トレードルールを決めた上で、それに従って取引を行う」→「トレード後にルールの検証・改善を行って、修正後のルールでトレードを行う」→「再度、検証・改善を行う・・・」というサイクルを回すことで勝率が向上していく。
本記事の内容が、スキャルピングで使われることが多い用語について知りたいFX初心者のお役に立つことができれば幸いです。