スキャルピングは副業におすすめ!メリットや注意すべき点について徹底解説

近年、「働き方改革」が叫ばれるようになり、副業を容認する企業が増加しました。

そして、新型コロナウイルス感染症の流行拡大防止のためにリモートワークが増える中、「自宅で可能な副業」をお探しの方も多いのではないでしょうか。

そのような方におすすめなのが「スキャルピング」。

FXのトレード手法の一種であり、エントリーから決済までの時間が数秒から数十秒なので、仕事の合間の空き時間にお金を稼げます。

本記事では、副業としてFXをはじめることを検討している方に向けて、スキャルピングが副業に適している理由や、注意すべき点について徹底解説します。

副業としてスキャルピングをおすすめする理由

以下、副業としてスキャルピングをおすすめする理由をご紹介します。

1回あたりのトレード時間が短いので、隙間時間を活用してお金を稼げる

毎日、仕事で忙しいサラリーマンは、「トレードをしたいけれども、まとまった時間を確保できない」という悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、スキャルピングでは、ポジションの保有時間が極めて短いので、長時間モニターの前に座り続ける必要はありません。

また、FXは週末を除いて24時間いつでも動いているので、好きなタイミングで取引できます。

ちなみに、FX業者によってはスマートフォンやタブレット用のアプリを提供しているケースもあり、自宅でパソコンからトレードするだけではなく、外出先で売買を行うことも可能です。

なお、ポジションを持ったまま夜を越さないため、「朝、起きてトレード画面を確認したら、大きな含み損を抱えていた・・・」などという状況に陥る心配もありません。

給与所得者の場合、利益が年間20万円以下なら確定申告が不要

給与所得者(会社員や公務員など)の場合、スキャルピングで稼いだ利益が年間20万円以下であれば、基本的に確定申告が不要です。

20万円を超えた場合は、確定申告を行ってください。

FXによる利益は「先物取引に係る雑所得等」に分類され、「申告分離課税」が適用されます。

他の所得と切り離して、「一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計)」の税率がかかることを覚えておきましょう。

ちなみに、住民税について「普通徴収」を選択すれば、納付書が自宅に届きます。給与から天引きされないため、勤務先に把握されることがありません。

国際情勢や経済・金融の仕組みに詳しくなる

FXのトレードを行っていると、自然と国際情勢や経済に興味・関心を持つようになります。

その結果、経済や金融の仕組みに詳しくなることも、スキャルピングを行うメリットといえるでしょう。

なお、「書籍を読んでも、経済や金融、為替、金利などの仕組みを具体的にイメージできない」という方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際に自分の資金で外国通貨の売買を行えば、外国為替市場のメカニズムを肌で感じ取れるため、本を読んでいるだけの状態と比べて格段に理解が深まります。

スキャルピングを通じて習得した金融知識を、ぜひ本業にもお役立てください。

副業としてスキャルピングを行う際に注意すべき点

ここからは、副業としてスキャルピングを行う際に注意すべき点について説明します。

生活費は使わず、余裕資金でトレードを行う

スキャルピングを行う際は、生活に必要な資金(食費、家賃、水道光熱費など)に手をつけないようにしましょう。

あくまでも余裕資金(余剰資金)の範囲内でトレードをしてください。

FXは、元本が保証されている金融商品ではありません。

戦争・紛争・自然災害が発生したときや、アメリカ雇用統計などの重要経済指標の発表直後、主要国の金融当局や政治家の発言があった際には、相場が激しく動いて大きな損失が出るケースがあるのでご注意ください。

失ってもダメージを受けない程度の金額でトレードを繰り返して、コツコツと利益を積み重ねていくことをおすすめします。

なお、運や勘に頼って売買するのはギャンブルと同じであり、長期的には大きな損失を出して、FXの世界からの退場を余儀なくされる可能性が高いことを認識しておく必要があります。

あらかじめトレードルールを作成し、それに従って売買を行うことが、安定的に利益を出すコツです。

銀行員などの場合、FXが禁止されているケースがある

金融関係の仕事をしている場合、金融商品取引法や、日本証券業協会の「協会員の従業員に関する規則」、金融先物取引業協会の「金融先物取引業務に従事する従業員等の服務に関する規則」により、FXが禁止・制限されているケースがあります。

金融関係の官公庁や銀行、証券会社などにお勤めの方は、スキャルピングを行えない可能性があるので、勤務先にご確認ください。

本記事の内容が、「副業としてスキャルピングで稼ぎたい」と考えている方のお役に立つことができれば幸いです。