MACDを活用してスキャルピングで安定的に利益を出そう!テクニカル分析を行う際の使い方や見方について解説

ポジション保有時間が数秒から数十秒程度のトレード手法である「スキャルピング」。

多忙な方でも、ちょっとした空き時間に売買を行える手軽さが魅力です。

ただし、運や勘に頼ったトレードは、ギャンブルと同じで危険です。

スキャルピングを行う際には、あらかじめトレードルールを作成し、テクニカル分析によって「売り」や「買い」のサインを見極めた上で売買を行ってください。

なお、おすすめのインジケーターは「MACD」です。

殆どのトレードツールに標準搭載されており、FXの初心者でも簡単に売買のシグナルを把握できます。

本記事では、スキャルピングについて気になっている方に向けて、テクニカル分析においてMACDを活用する方法を徹底解説します。

「MACD」とは?

MACDは、テクニカル分析で使用されるインジケーターの一種であり、「マックディー」と読まれます。

「Moving Average Convergence/Divergence」の略であり、日本語では「移動平均収束拡散」と訳されます。

1979年にジェラルド・アペルによって開発されました。

なお、相場の過熱感(「買われ過ぎ/売られ過ぎ」)を判断するために用いられる「オシレーター系指標」に分類されていますが、トレンドの方向性を見極めるために用いられる「トレンド系指標」の性質も併せ持っていることが特徴です。

MACDには2本のラインがある

MACDには、以下に示す2本のライン(線)が存在します。

・MACDライン

・MACDシグナルライン

MACDラインは、「短期の指数平滑移動平均」から「長期の指数平滑移動平均」を引いて算出された値を繋いだものです。

なお、MACDシグナルラインは、上記の値の単純移動平均線となっています。

テクニカル分析を行う際のMACDの使い方や見方

テクニカル分析を行う際には、「MACDラインとMACDシグナルサインの交差」に着目してください。

具体的には、MACDラインの値が0よりも下のときに、MACDラインがMACDシグナルラインを下から上に突き抜けたら「買い」のサインです。

また、MACDラインの値が0よりも上のときに、MACDラインがMACDシグナルラインを上から下に突き抜けたら「売り」のサインであることを覚えておきましょう。

単純に、MACDラインの値が0を超えたら「買い」サイン、0を下回ったら「売り」サインとして売買を行う手法もあります。

ただし、2つのラインの交差を見極める手法に比べて売買のタイミングが遅れてしまうことに留意ください。

ヒストグラムもチェックすること

ヒストグラムとは、「MACDラインの値」から「MACDシグナルラインの値」を引いて算出された値を線や棒グラフで表現したものです。

ヒストグラムがプラスならば「上昇トレンド」、マイナスならば「下降トレンド」と判断できます。

また、絶対値が大きいほど、トレンドが強いことが分かります。

ダイバージェンスからトレンドの転換を予測しよう

ダイバージェンスとは、「相場のトレンドとテクニカル指標のトレンドが逆行している状態」を指します。

テクニカル分析で用いられるインジケーターは基本的に相場と同じ動きをしますが、まれに反対の動きを見せることがあります。

例えば、相場が上昇トレンドの状態であるにもかかわらず、MACDでは下降トレンドを示しているような場合です。

ダイバージェンスは相場の転換を暗示するものであり、「天井」や「底」の予測にも役立ちます。

ただし、逆行現象が反転に繋がらない「ヒドゥンダイバージェンス」と呼ばれるケースもあるので、トレードを行う際には複数のインジケーターの併用をおすすめします。

スキャルピングでMACDを活用する場合に注意すべき点

MACDは、一方向で動き続ける強いトレンドが形成された際に威力を発揮します。

しかし、MACDは万能なインジケーターではありません。

トレンドが終わりつつある局面では上手く機能しなくなり、決済が遅れる可能性があるので、他のインジケーターも併用するべきです。

また、小幅の動きしかないボックス相場(レンジ相場)では、MACDラインとMACDシグナルラインが付かず離れずの状態になることが多く、売買のサインを見極めにくくなって「ダマシ」が増えることにご注意ください。

なお、「ボックス相場でダマシに遭いやすくなる」という問題は、オシレーター系指標のストキャスティクスを併用することで克服できます。

具体的には、MACDで売買のサインが出た際にストキャスティクスで過熱感が表れていなければ、「ダマシ」遭いにくくなり、勝率が上昇することを覚えておきましょう。

本記事の内容が、テクニカル分析におけるMACDの使い方や見方について知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。