「テクニカル分析」とは?スキャルピングを行う際に相場を分析する手法を徹底解説!

エントリーから決済までの時間が、数秒から数十秒程度の「スキャルピング」。
ポジション保有時間が短く、ちょっとした隙間時間に売買を行えるので副業に最適なトレード方法です。
しかし、FXの初心者は「どのように売買を行えば良いのか分からない」とお悩みかもしれません。
スキャルピングでは、「テクニカル分析」によって未来のチャートの動きを予測し、「売り」や「買い」のサインを見極めて売買を行います。
なお、スキャルピングはギャンブルではないので、あらかじめトレードルールを作った上で、そのルールに従ってトレードを行いましょう。
ここでは、FXの初心者に向けて、スキャルピングを行う際にエントリーや決済のタイミングを知るために用いられる「テクニカル分析」について徹底解説します。
目次
「テクニカル分析」とは?
テクニカル分析とは、チャート上の過去の値動きを分析することにより、未来の値動きを予測する手段です。
ファンダメンタルズ分析とは異なり、各国の経済状況や金融政策については考慮しません。
あくまでもチャート上の情報のみに基づいて、売買のシグナルを見極め、エントリーや決済のタイミングを把握することを認識しておきましょう。
スキャルピングを行う際にはテクニカル分析が不可欠
スキャルピングはギャンブルではありません。
運や勘に頼ったトレードをしていると、一時的に勝つことがあったとしても、長期的には大きな損失を出してトレードの世界から退場を余儀なくされます。
エントリーや決済を行う根拠がないまま、「なんとなく」という感覚でトレードを行うのは危険です。
安定的に利益を出し続けていくためには、あらかじめトレードルール(どのようなタイミングでエントリーや決済を行うのか)を決め、テクニカル分析を行いながら、機械的に「売り」や「買い」を繰り返していく姿勢が不可欠です。
ちなみに、スキャルピングでは、基本的にファンダメンタルズ分析は用いられず、ほぼテクニカル分析に基づいて売買が行われます。
テクニカル分析で使うインジケーターは、大きく分けて「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」の2種類
テクニカル分析で使われるインジケーターは、大きく分けて「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」の2種類。
それぞれについて、詳しく説明していきます。
初心者におすすめの「順張りトレード」に役立つトレンド系指標
相場の方向性を判断するために使われるトレンド系指標の代表例を示します。
・平均移動線:一定期間の平均価格を繋いだライン
・ボリンジャーバンド:移動平均線の上下に標準偏差のラインを加えたもの
・一目均衡表:ローソク足と5本の補助線を用いた分析ツール
これらは、トレンドの流れに沿って売買を繰り返す「順張りトレード」に役立つことを覚えておきましょう。
経験を積んだらオシレーター系指標を使って「逆張りトレード」にチャレンジしてみよう
相場の過熱感(売られ過ぎ/買われ過ぎ)を判断するために使われるオシレーター系指標の代表例を示します。
・RSI:「過去一定期間の上げ幅の合計」を「同期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字」で割って100をかけたもの
・ストキャスティクス:現在の価格が、一定期間の変動幅の中で、高値圏にあるのか安値圏にあるのかを示す
・MACD:「MACDライン」(短期と長期の指数平滑移動平均の差)および「MACDシグナルライン」(MACDラインの単純移動平均)の2本を用いて相場を分析する
これらは、トレンドの流れに逆らって、トレンドが反転する瞬間を狙ってエントリーを行う「逆張りトレード」で威力を発揮します。
ちなみに、MACDについてはオシレーター系指標ではあるものの、トレンド系指標の性質も兼ね備えていることを覚えておきましょう。
なお、万能なインジケーターは存在せず、それぞれ一長一短があります。
1個だけ使うのではなく、複数のトレンド系指標やオシレーター系指標を併用して分析を行いましょう。
トレードルールの作成・検証・改善を行おう
スキャルピングの勝率を向上させるためには、「テクニカル分析に基づいて売買のシグナルを見極めて、トレードルールに沿って取引をする」というだけで終わってはいけません。
トレード後に、必ず「検証」や「改善」の作業を行う必要があります。
「エントリーのタイミングを見極めるためのサインを、別のインジケーターのものに変える」「エントリーから利確や損切りまでのpips数を変更する」など、自分なりに色々と試してみましょう。
「100%勝てるルール」は存在しませんが、検証・改善を繰り返していくことにより、「より勝てるルール」を作ることなら可能です。
本記事が、テクニカル分析について知りたいFX初心者のお役に立つことができれば幸いです。