スキャルピングで重要な時間足とは？5分足チャートを見ながら売買するメリットや注意点を徹底解説！

2022年2月3日 2022年2月25日

Ceres

FXのトレード画面では、1分足、5分足、1時間足、4時間足……など、様々な「時間足」のチャートを表示させることが可能です。

そのため、スキャルピング初心者の中には「どの時間足のチャートを見ながら売買を行うべきか分からない」とお悩みになる方が多いかもしれません。

なお、スキャルピングはポジション保有時間が数秒から数十秒程度の超短期取引なので「1分足を見ながらトレードする方が良いのではないか」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、スキャルピングで重要な時間足は、1分足ではなく「5分足」です。

ここでは、スキャルピング初心者に向けて「5分足チャート」を見ながらトレードすべき理由やメリット、注意点について徹底解説します。

「5分足チャート」を確認しなければならない理由

FXのデイトレードでは、まずは「トレンドの流れ」を掴むために「4時間足→1時間足→15分足→5分足」と時間足の長い方から短い方へと順番にチャートをチェックしていくのが一般的です。

スキャルピングにおいても、同様に4時間足のチャートから順番に確認していって、大きな流れを把握しましょう。

その上で、実際に売買を行う際には、5分足チャートを見ながら注文を出すことをおすすめします。

ところで「スキャルピングではエントリーから決済まで数秒から数十秒なのだから、5分足チャートよりも1分足チャートの方が適しているのでは？」とお感じになる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、1分足チャートを見ていると「ダマシ」に遭う可能性が高くなります。

ダマシとは「テクニカル分析で、売りまたは買いのサインが出ているにもかかわらず、それと逆方向に動くこと」です。

5分足チャートの方が、平均移動線などの各種インジケーターが正しく機能する傾向があり、ダマシに遭うリスクを軽減できます。

コンスタントにスキャルピングで利益を出したい方は、5分足チャートを確認して売買を行いましょう。

5分足チャートを見ながらスキャルピングを行うメリットは、以下の3つです。

①売買の回数が減少し、ストレスが軽減される

1分足チャートは動きが速いので、エントリーや決済をする際に緊張が伴い、メンタル面のコントロールが大変かもしれません。

5分足チャートに基づいたスキャルピングなら、1分足スキャルピングに比べて同じ利益を出すのに必要なトレード回数が少なくなり、ストレスを軽減できます。

②落ち着いてトレードを行えるので、ミスをしにくい

スキャルピングの初心者の中には「取引ツールを素早く操作するのが苦手」「1分足チャートの動きについていけない」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

5分足チャートは1分足よりも動きが穏やかなので、落ち着いて売買を行えます。

注文を出す際にミスをしにくいことも、5分足チャートを見ながらトレードを行う利点といえるでしょう。

③1分足チャートよりも分析精度が上がり、ダマシに遭いにくくなる

1分足チャートでテクニカル分析を行う場合、各種インジケーターの売買サインが機能せず、ダマシに遭う可能性が高くなります。

5分足チャートではインジケーターが正しく機能するため、勝率が向上します。

「運や勘に頼ったトレードではなく、サインに基づいて売買したい」「安定的に利益を出したい」という方は、5分足スキャルピングで各種インジケーターを確認しながら「押し目買い」「戻り売り」を繰り返しましょう。

ここまで述べてきたように、5分足チャートに基づいたスキャルピングには様々なメリットがあります。

しかし、以下に示すようなデメリットもあることにご注意ください。

・相場急変時に損切りが遅れるケースがある

・相場急変直後のリバウンド狙いには向いていない

まず、5分足チャートでは、1分足チャートに比べて細かい値動きが把握しにくくなることを認識しておきましょう。

5分足チャートに基づいたスキャルピングでは、突発的なイベント(戦争、大規模自然災害、主要国の政治家や金融当局の発表など)が原因で相場が急激に変動した場合、損切りが遅れてしまう可能性があります。

そのため、手動での損切りに頼るのではなく、エントリーの際に逆指値注文を入れ、思惑と逆方向に一定以上動いた際に自動的に決済される状態にしておくことをおすすめします。

また、アメリカ雇用統計などの重要経済指標発表直後にはボラティリティが極めて大きくなるため、5分足チャートでは動きを予測できません。

「相場急変時に逆張りトレードで稼ぎたい」という方は、1足チャートに基づいてトレードを行いましょう。

この記事が、5分足チャートを見ながらスキャルピングを行うメリットや注意点を知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。