「システムトレード」とは?スキャルピングを行う際に利用するメリットおよびデメリットについて徹底解説!

現在、数多くのFX業者が「システムトレード」のサービスを提供しています。
しかし、FXの初心者は「システムトレード」という単語に対して「難しそう」「良く分からない」というイメージをお持ちかもしれません。
そこで本記事では「副業としてFXで稼ぎたい」「スキャルピングについて気になっている」という方に向けて、システムトレードの仕組みや種類、スキャルピングを行う際に利用するメリット・デメリットについて徹底解説します。
目次
「システムトレード」とは?
システムトレードとは、あらかじめ設定しておいたルール(アルゴリズム)に基づいてシステムが売買を行うトレード方法です。
コンピューターが自動的・機械的にエントリーや決済を実行する仕組みであり、英語では「Algorithmic Trading」と呼ばれます。
なお、システムトレードは、以下の2種類に大別されます。
・ソフトウェア型システムトレード
・選択型システムトレード
ソフトウェア型システムトレードとは、ご自身のパソコンにインストールしたトレード用ソフトウェアに「自動取引を行わせるツール」を組み込んで売買させる方法です。
様々なツールを組み込むことにより、独自の売買ルールでトレードを行えるカスタマイズ性の高さが魅力です。
ただし、プログラミングのスキルがない方は自力で高成績のツールを作るのは困難であり、高性能なカスタマイズ用ツールが欲しい場合は有料で購入しなければならないケースがあります。
また、自宅のパソコンでプログラムを走らせるため「無停電電源装置」や「VPSサービス」などを利用していない場合は、停電した際にトレードできなくなることにご留意ください。
もう片方の選択型システムトレードとは、あらかじめ用意されているストラテジー(売買プログラム)を選択するだけで簡単に自動売買を開始できるサービスです。
面倒な設定をする必要がなく、初心者でもすぐに利用できます。
なお、プロのFXトレーダーのトレードルールをプログラムにしたストラテジーが数多く用意されているので、ご自身に代わって高度な売買を実行してくれるようなものとお考えください。
様々なFX業者が選択型システムトレードを提供しているので、ご自身に合ったサービスを見つけましょう。
システムトレードを利用するメリット
システムトレードを利用してスキャルピングを行えば、感情に左右されることなく、売買が自動的・機械的に実行されます。
人間は感情に左右されやすい存在なので、手動でトレードをしていると、利益確定や損切りのタイミングに迷ったり躊躇ったりすることがあります。
しかし、コンピューターには感情がないので、手動でトレードを行うよりも勝率が上がります。
また、プロのFXトレーダーが作成したツール・ストラテジーを使えば、初心者であっても上級者と同等レベルの勝率を実現できることも魅力といえるでしょう。
そして、コンピューターシステムが売買を実行しているため、休憩が不要であり、24時間、チャンスを逃すことがありません。
システムトレードを利用するデメリット
システムトレードを利用してスキャルピングを行う際には「相場急変時に対応できないケースがある」というデメリット・リスクがあることも認識しておきましょう。
市場は生き物であり、常に同じような動きをするわけではありません。
戦争や自然災害、疫病などが発生し、国際情勢の急変が起こると、プロのFXトレーダーのトレードルールを反映したツール・ストラテジーの予測を超えた値動きを見せる場合があります。
基本的にシステムトレードの売買アルゴリズムは、テクニカル指標をもとに作られているため、過去に似たような事例がないイベントが発生すると、上手く対応できずに損失を被る可能性があります。
上手に使いこなせば、スキャルピングの勝率が向上する
「もう少し含み益が出てから利益確定を行おうと思っていたら、反転してしまった」「含み損が出ているのに、中々、損切りできない」のように、感情に左右されて利益を逃してしまったり、損失を拡大させてしまったりする傾向のある方は、自動的・機械的に売買を行うシステムトレードの活用も選択肢としてご検討ください。
システムトレードにはデメリット・リスクもあり、決して万能ではありません。
相場急変時には損失を出すケースもあります。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の知識を身につけた上で、相場が急変しそうな兆候があれば停止するなど、上手にシステムトレードを使いこなしましょう。
本記事の内容が、スキャルピングを行う際にシステムトレードを利用することを検討している方のお役に立つことができれば幸いです。