スキャルピングでは「損切り」が重要!ラインの決め方や、できない人が多い理由について徹底解説

スキャルピング初心者の中には「安定的に利益を出せない」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。

コツコツと利益を上げていても、一度でも大きな損失を出してしまうと、トータルでは赤字になってしまいます。

スキャルピングで安定的に利益を出し続けるためには、ルールに基づいて「損切り」を実行することが不可欠です。

運や勘に頼って漫然と売買を繰り返していると、いつかは大きな損失を出すことになり、トレードの世界からの退場を余儀なくされるでしょう。

本記事では「副業として、FXで稼ぐことを検討している」「スキャルピングというトレード手法について気になっている」という方に向けて、コンスタントに稼ぎ続けるために重要となる「損切り」のコツを徹底解説します。

損切りを行わなければ安定的に利益を出すことは不可能

スキャルピングは、ポジション保有時間が数秒から数十秒程度の超短期売買を何回も繰り返すトレード手法であり、小さな利益をコツコツと積み重ねていくことになります。

しかし、大きな損失を一度出してしまうと、それまでの努力が水の泡になってしまいかねません。

相場というものは、予測が困難です。

戦争や自然災害の発生、政治リーダーや金融当局の発言、重要な経済指標(例えば「アメリカ雇用統計」)の発表などをキッカケとして、急に思惑と逆方向に動きはじめる状況がしばしば発生します。

相場が急変した際に「もう少し待っていれば、思惑と同じ方向に戻る」と期待して様子見をしていると、含み損が増え続けて、最終的には強制的にロスカットされてしまうケースもあります。

その場合、多額の資金を失ったり、借金を背負ったりする可能性があるので注意しましょう。

「ある程度の含み損が発生したら、ポジションを決済する」という損切りを行うことを心掛けるようにすれば、損失が小さい金額にとどまります。

多額の資金を失わずに済めば、エントリーをやり直すことが可能になり、スキャルピングで安定的に利益を出せるようになるでしょう。

損切りを行う際のコツ

スキャルピングを行う際は、あらかじめ「思惑と反対方向に一定程度動いた場合は、ポジションを決済する」というルール(「損切りライン」)を設定しておきましょう。

損切りラインの決め方としては、以下の3種類が存在します。

複数の方法を試してみて、ご自身に適したやり方を見つけてください。

・含み損の金額を基準にする方法

・含み損の割合を基準にする方法

・利益確定の幅を基準にする方法

まず「含み損が○○円まで膨らんだ時点でポジションを決済する」という「金額を基準にした決め方」があります。

その際は「失ったとしても精神的に動揺しない金額」に設定しましょう。

また「含み損が資金の何パーセントに達した時点で決済する」という「割合を基準にした決め方」もお選びいただけます。

どのくらいの割合にするかは、レバレッジの倍率にもよるので一概には言えませんが、資金の数パーセント程度にしておくことをおすすめします。

なお、スキャルピングを行う際には「10pips動いたら、利益確定を行う」といった具合に「利益確定のルール」を決めておくのが一般的ですが、その利益確定の幅を基準にするのも損切りの方法のひとつです。

利確幅を基準にする際は「損小利大」を実現するため、利確幅よりも損切り幅を小さくするように心掛けましょう(例えば、利確幅が10pipsなら、損切り幅を5pipsに設定するなど)。

損切りができない人が多い理由と克服方法

スキャルピングをしていると「上がると思っていたのに、下がってしまった」など、しばしば思惑と逆方向に動いていくことがあります。

しかし、すぐには「一旦、ポジションを決済して、再エントリーしよう」と、気持ちを切り替えられないのが現実です。

人間というものは「もう少し待っていれば、戻ってくるだろう」という願望や希望的観測を抱く性質があります。

そのため、含み損を抱えているにもかかわらず、いつまでも損切りを行えず、ズルズルと損失額を増やしてしまいがちです。

このような「人間の本能や感情に左右されるトレード」を行っていても、一時的になら稼げる可能性があります。

しかし、長期間にわたって安定的に利益を出し続けることはできません。

スキャルピングでコンスタントに利益を上げるためには、あらかじめ「損切りに関するルール」を決めておき、それに基づいて機械的に売買を行いましょう。

なお、エントリーするのと同時に「損切りのための決済注文」も出しておけば、相場が思惑と反対に動いた際にシステムが自動的に注文を執行することになるため、トレードに感情が入り込みません。

本記事の内容が、スキャルピングを行う際の損切りの方法について知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。